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357【人間関係】#231 子どものために懸命にトレーニングをしても親がブチ壊します。

皆さん、こんにちは。

 

発達障害ラボ室長の車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

「放課後等デイサービスで働いています。子供に色々なトレーニングを実施しても、親が全てそれを壊してしまいます。親の教育をどのようにしたら良いのでしょうか。」

 

というものです。       

 

 

 

 

まあまあ、あるあるですよね。

子供に、よかれと思って、例えば自己肯定感あげようと思って、前向きな褒め言葉をどんどん言っていても、親が「あんたはダメだ」とか、「何もできない」とか、マイナス言葉ばっかりで、自己肯定感を壊すようなことばかり言ってしまう。

よくあると思います。

結論言うと、しょうがないです。

 

受け入れるしかないということになります。

言っちゃえば、放課後等デイサービスであれ、学校であれ、その子と接している時間よりも、親が子供と接している時間の方が、長いと思います。

なので、少しの時間で改善でできることも当然あると思います。

何もかも、放課後等デイサービスや学校で改善っていうのは難しいと思います。

結論、できないっていう方が正しいのかなと思います。

 

結局、僕もそうなんですけど、我々はその子の親にはなれないんです。

親にはなれない。

その子を、育てることができるんですかって言うと、多分できないんです。

じゃあ、寮のような形で、お金をそれだけもらって、24時間ずっと見続けて、その子を変えることができるのでしょうか。

そんな施設を作って、やってもいいと思います。

でも、世にはないんです。

または、そういう親御さんって、そこまでのお金も出さないと思います。

国からの補助金があるから通わせてるっていうのもあると思うんです。

 

そう考えると、我々ができることっていうのは、やっぱり限られてるし、限られているからこそ、その限られてる時間を精一杯有効活用してあげるしかないっていうことになると思います。

何もかもできるとは思いません。

必ず変えられるっていう保証もないと思うんです。

少しでも限られた時間を有効活用して、その子がその場所、放課後等デイサービスや学校に通って、少しでも変わってくれれば、感謝の言葉なんかもなくていいと僕は思っています。感謝のためやってるわけではないです。

 

 

 

 

例えば、火あります。

火っていうのは熱い。

触ったら火傷するっていうことはみんな知っていると思うんです。

でも、その火が熱いということは誰に教わったのかっていうことは、覚えてないよねっていう話があったりすると思うんです。

そう考えると、誰にどのように教わって、どう変わったかっていうのは、覚えてなかったとしても、僕はいいと思っています。

 

結局、最終的にはその子が、変な言い方といったらあれですが、最終的には幸せになってくれれば、僕はいいかなって思っています。

恩着せがましく、私がトレーニングしてやったとか、私のおかげでとかっていうのは、どうでもよくて、いつか、どこかで、「そこは楽しかった」なんて思ってくれればいいな、なんて僕はそれぐらいでいいかなと思っています。

 

顔も名前も何も覚えてなけないけれど、あそこに通ってたあの時間は楽しかったななんて、いつかどこかで思ってくれる。

それだけでも別に構わないかななんて思っています。

自己満足の世界ですよ。

なので、誰かが何か出来る限りのことをやりましょう。

親には勝てないんです。

虐待されてようが何されてようが、親は親なんです。

それを考えると徒労感を感じる方がいるかもしれない。

 

でも僕は、その子にかけた時間、費やした時間、かけた言葉は無駄だとは思いません。

どこかで、必ず目が開くと思っています。

なので、少しでもその子と接してる時間を有効活用できるようにと考えればいいかなと思います。

その子と接した1時間、2時間で、親の全ての発言をひっくり返せるぐらいになればいいけれど、なかなかやっぱりそうはならないです。

そんなに甘くはないです。

だって、ずっと一緒にいるんだもん。

だから、できる限りのことをやってあげるっていうことを考えているだけで、僕はいいんじゃないかななんて思いました。

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達障害ラボ

室長 車重徳

 

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