皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「基本的な質問で申し訳ありません。WISC検査とは、なぜ取るのでしょうか。取らなくちゃいけないものなのでしょうか。」
というものです。
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WISC検査は、なぜ、取らなければいけないのかは、取ると何がわかるのかっていうところですね。
細かく言うと、いろんなことがわかります。
よくよく言われているのは、その子の得意なところ、苦手なところを判断するために、WISC検査取るということです。
なぜ、得意なところと苦手なところを調べるんですかっていうお話になると思います。
あくまでです。
あくまで僕なりの見解を言うと、得意なところと苦手なところを調べる理由っていうのは、多分、WISC取る子って、何かしらが課題とか困難、もしくはお悩みみたいなものを抱えていると思います。
その課題とか、困難とかお悩みって言っちゃえば、本人の能力的なところなのか、サボっているのかっていうのが僕はわかると思っています。
だから、例えば、お勉強の相談って結構多いですけれど、この言い方あんまり好きじゃないですけど、できないと、なかなか定着しないってなった時に、頑張っているけれど定着しないのであれば、怒る怒らないじゃないんです。
やり方の提案なんです。
でも、サボっているのであれば、怒るというのも1つの選択肢になるんです。
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要は、漢字覚えなさい。
なかなか漢字を覚えませんってなった時に、やり方が悪いのであれば、怒ったってしょうがないと思います。
だって、怒ったって記憶力って上がるわけないじゃないですか。
怒ったら怒っただけ記憶力アップしましたって言うんだったら、めちゃめちゃ怒ればいいんです。
そんなこと言えないですけど。
でも、本人はすごく頑張っているのに、頭ごなしに怒られたら、変です。
カチンとくるというか、やる気なくすじゃないですか。
なんか一生懸命頑張っているのに、なんか怒られるって、じゃあどうすればいいのって、やり方教えろよってなるんじゃないかなって僕は思います。
だから、怒る怒らないでは僕はないと思っています。
じゃあ何なのか、どうすればいいのかっていうのをWISC検査として判断しましょうというのが、僕は取る意味、理由だと思うんです。
わかりやすく言えば、何か覚える際に、記憶って、一言で、こういうことですよなんて言えないっていうのはあるんです。
まだ、脳の仕組みって、完全に解明されてないですが、大体言われているのが、短期記憶と長期記憶っていうのがあるよっていうのは、聞いたことあると思います。
そこにも、ワーキングメモリーとか、アイコニックメモリーとか、イヤコニックメモリーとか、色んな細かい要素があったりするんです。
超超ウルトラズーパーざっくり言うと、まず短期記憶に入ります。
その時に、短期記憶にインプットするのに、目から情報をインプットします。
要は見て情報をインプットして、短期記憶として保持するのか、耳から聞いて、情報をインプットするのかって、人によって違うよという話です。
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どっちの方が得意、どっちの方が苦手っていうのも人によってあるはずなんです。
なので、まず、どっちが得意か、どっちが苦手かっていうのが分かれば、情報をインプットする際の効率化に繋がるんじゃないかなと思うんです。
例えば、1分作業してね、10個の単語を覚えることができるのか。
もしくは、5個しか入らないのか。
効率って全然違うじゃないですか。
効率いい方が、成果って上がると思うので、どっちがいいんでしょうかなんていうようなことを、WISCで判断することができたりします。
または、長期記憶と短期記憶という考え方があります。
本当の長期記憶って、何年とか、何十年とかなんですが、まあまあよくある話。
学校に、置き換えちゃうと、例えば、何か習いました。
漢字のお勉強をしました。
その時は覚えていました。
だけれどです。
だけれど、3ヶ月後とかね、半年後、全部忘れてる人っていませんか。
もっと言っちゃえば、勉強したことすら忘れるみたいな、「え、何それ初めて聞いたんだけど。」みたいな。
それって、1回覚えた時は覚えてるはずなのに、長期記憶が低いというふうに考えることができます。
要は、言い切らないのは、そもそも記憶って、長期記憶って、そんなんじゃないです。
2、3か月も短期記憶だなんていう人もいるんですが、あくまで、勉強に置き換えた形での、発達障害ラボでの考え方になります。
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なので、どの期間からが長期記憶なんて厳密に、こうですっていうのもないっちゃないのです。
あれと一緒です。
風邪と一緒です。
37度って熱ですか、微熱ですか、平熱ですかみたいな。
37.何度から風邪ですかみたいな。
人によって違うじゃないですか。
だから、これっていうのが厳密な何かがあるわけではないんです。
ですから、長期記憶と短期記憶ってどう違うんですかっていうのもあると思うんです。
例えば、明日の単語テストは満点取れます。
でも、3か月後全部忘れちゃうのであれば、 短期記憶は高いけれど、長期記憶は低いということが考えられる。
または、その逆に短期記憶、明日の単語テスト覚えるのにめちゃくちゃ時間がかかります。
でも、1度覚えたら忘れないって人もいます。
それは、覚えるのは時間かかるけれど、1度覚えたら忘れないのであれば、今度は、短期記憶は低いけれど、長期記憶は高い可能性があります。
あくまで可能性です。
というふうに考えることができるんです。
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そうすると、何が変わるのか。
復習の仕方、させ方が変わるんです。
復習の仕方、させ方、言ってしまえば、長期記憶は低いのであればです。
復習はもうめちゃめちゃ頻繁に行わないとダメっていうことになります。
もう下手したら、僕は、授業の最初にやって、授業の最後に、授業の最初覚えさせたことを復習させるなんていうことをやったりします。
よくあるのは、授業の最後に、まとめとして、今日こんなことやりましたなんてやったりもすると思うんですが、あれも一緒です。
または、最初に、僕とか、包括的にこんな話をしますなんていうのを授業の時にしていました。
僕、教員免許も持っています。
心理士の資格以外に持っています。
なので、 授業やっていた時代もあるんですけれど、そんな感じで、「今日こんなことやります、中身説明します。」
終わったら、最後に、「こんなことやりましたよ」なんていうことをやると、3回情報をインプットすることができるんです。
それでね、記憶の定着が高まるっていう可能性もあるっちゃあるんです。
要は、接触頻度によって、記憶の定着率って変わるんです。
こんなことをやったりもします。
ちょっと、話が記憶の方に脱線しつつありますけれど、WISCをとる理由っていうのは、その子の能力、得意なところ、苦手なところを判断する。
そして、それを生かした形で、今抱えてる困難があるのであれば、そこを解決する1つの考え方にしていくことができるっていう風に考えています。
お勉強しか、考えられない方もいるかもしれないですが、それはお勉強だけじゃなくて、日常生活全般に言えることかなって思います。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ