皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「WISC検査を取りました。処理速度が低かったです。どうやって処理速度を伸ばすのでしょうか。」
というものです。
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さて、WISC取ったんですね。
よかったです。
取りたいけど、取れないって方、やっぱり多いです。
地方から、WISC取りたいなんていう、ご希望も結構いただいているので、中々発達障害ラボとしても、行けるところは行けるんですけど、なかなか、各県、各地域にWISC取れるっていう人間が、全市町村にいるわけではないので、難しいケースもあるんですけれど、できれば 47都道府県全部に、WISC取れる人、置きたいななんて思うんですけど。
まだ、ちょっと先かなっていう感じです。
さて、結論です。
PSI(処理速度指標)なんですけれど、まず、指標得点の中で最も上がりにくいです。
指標得点4つ、VCI(言語理解指標)、PRI(知覚推理指標)、WMI(ワーキングメモリー指標)、PSI(処理速度指標)って4つあります。
その中で、1番上げやすいのは、1番上がりやすいのは、WMIです。
次がVCI、PRIで、最も上がりにくいのはPSIなんです。
その中でもちょっと処理速度を分解することができます。
どういう風に分解するかっていうと、まず視覚認知力、そこには選択的注意が入ります。
そして短期の視覚記憶、作業動作という形で3つに分かれます。
視覚認知、視覚記憶、作業スピードです。
作業スピードみたいなものっていうのは、なかなかやっぱり、あげづらいんです。
その人その子が本来持っているスピードというのが反映されるんです。
だから、例えば、ずっとスローリーな子は、何があってもスローリーだよってことです。
なかなか、行動が速くならない子は、例えば地震があっても、火事があっても、行動がスローリーだっていう可能性もある。
あくまで可能性ですよという形になります。
だけど、最初の視覚認知力とか、選択的注意とかを上げることが可能です。
そして、さらに短期的な視覚記憶、スピードと記憶って関係あるのっ?て言いますけれど、
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例えば、学校の授業で、 先生が黒板に書いたものをノートに書き写すという行動を思い浮かべてください。
その時に、まず先生が黒板に書いてあって、どこを書くのか探し出す。
これがまず 選択的注意なんです。
たくさんあるもものの情報の中から、必要なものを瞬時に見つけ出す。
これが選択的注意です。
これが早くなれば、 全体的な書くというスピードが、早くなるんです。
そして、見つけ出した。
今度は、その先生が黒板に書いた文字、そしてノートに書かなければいけない文字を記憶する。
暗記するんです。
その時に、1文字だけ暗記してノートに書くのと、10文字暗記してノートに書くのってスピード違うよねって話です。
例えば、おはようございますっていうふうに黒板に書いてありました。
視覚の短期記憶が低い人は、おを見て覚えてノートに書く。
はを見て覚えてノートに書く、よう見て書くを見て書くってなるので視覚の短期記憶力の要量です。
その容量がある人は、おはようございますっていうのを全部見て覚えてノートに書くことができるんですよ。
全然スピード違います。
視覚の短期記憶を鍛えることが可能なんです。
そして、それを感覚統合の観点入るんですが、協調性、運動障害だときついんですが、協調性を持たせて、目で見た情報をしね、神経を巡らせて、行動できるようにしていくっていう流れなんです。
こういった、一連の流れで動いているというところです。
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だから、たくさんあるものの中から必要なものを瞬時に見つけ出す。
この選択的注意を鍛えることができる。
じゃあ、どうすればいいのか。
簡単な話だと、ウォーリーを探せとか、みっけとか、ひょっこりはんとか、点つなぎとか、または文字探しとか、こういったたくさんあるものの中から瞬時にピッと見つけられるようなトレーニングをだらだらやるのではなくて、時間制限を設けて、瞬時にぱっと見つけられるようにする。
これがまず1個です。
これ、継続すれば結構上がります。
だから、みっけとか、ひょっこりはんとか、あれも本に限りがあるので、なんとなく覚えちゃう人、覚えちゃうんです。
だから、永遠に作れるのは、ワードで文字探しを作るんです。
例えば何がいいかな。
漢字の日、日曜日の日の中に1個だけ顔にある目があるとか。
ちょっと難しくなると、緑という漢字の中に縁という漢字があるとか、超わかりにくいじゃないですか。
そんなのは、結構作ってました。
1番鬼だって言われたのは、数字の0です。
0の中に、アルファベットのOを1個だけ入れるんです。
いや、見つけられる子いるんです。
そんなのやったこともあります。
簡単に作れます。
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時間制限を必ず設けてください。
または、1回やって、それより早い時間で次できるようにしてください。
あとは、視覚の短期記憶。
これは間違い探しで、あとは文字記憶のトレーニングをしていくしかないです。
これも時間制限あるといいです。
本とかいっぱい売っているので、子供向けだと優しすぎるし、幼稚園の子向けの方が多かったりするので、ちょっと、質問者の方のお子さんいくつかわかんないので、あれなんですけど、小学生とかだとね、楽すぎる、簡単すぎるなっていうことがあるので、 お年寄り向けのやつとかあります。
認知のトレーニングに関しては年齢関係ありません。
お年寄りとか、子供とかどうでもいいんです。
お年寄り向けの認知力アップトレーニングって、いくつになっても使えます。
なので、それをやらせてみるっていうのもいいと思います。
ぜひ、やらせてみてください。
すぐ上がるわけではないです。
何度も言うように、PSIは上がりにくいです。
半年とか、少なくとも継続して行いましょう。
どれぐらいやればいいのかっていうと、週3日4日、要は2日に1回ぐらいは必ずやるようにしないと、やっぱり上がらないです。
そんな簡単には上がらないです。
できれば毎日。
そのかわり、長い時間じゃなくていいです。
1日5分とか10分でいいです。
それが毎日続くのが1番上がりやすいです。
今日はね、PSIの伸ばし方についてお話させていただきました。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳