皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「娘は、忘れ物ばかりしています。どうやって直すのでしょうか。」
というものです。
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僕、ADHDなので、めちゃくちゃ忘れ物多いです。
みんなやるとは思うんですが、結局忘物が多すぎて、 全部持ち歩くっていうことを僕やっていました。
だから特に、長時間というか、原稿が必要な研修っていうのはやっぱりあるんですね。
すごく印象に残っているのが、もう1000人規模の前で公演とかもする時あって、原稿とか、配布資料とか、絶対に忘れちゃいけないっていうものに対して、忘れちゃったりしていました。
やっぱり、まだそういったことに慣れてない頃、今さすがにだいぶ慣れましたけど、 慣れてない頃、やっぱり、夢に見るんです。
原稿忘れちゃった、どうしよう、頭の中真っ白、1000人ぽかんとしてる、やばい…みたいな。
夢見たことがあって、それはやばいなと思って、結局どうしたかっていうと、3セット、本番見る用、何かあった時の予備用、ちょっと手直しとか修正入れたりするのでチェック用っていう風に、3つの原稿、配布資料とかって、常に常に常に持ち歩いていました。
でも、ちょっとカバンを整理しようとかって、ふとした時に、横に置くんですよね。
そのまま忘れるっていうこと、僕、やったことあるんですよ。
だから、事前にメールでデータ送っておいてとか、さらに、そのデータをpdfにして、usbメモリーの中に入れておいて、何かあったらプリントアウトできるようにとかしています。
今度プリントアウトしようとしたら、パソコンがないとできないとか。
古い複合機とかだとできないことありますよね。
しょうがないから、パソコンも持っていこうってなって、どんどん荷物増えていってとかってなったことあります。
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これ、何が言いたいのかっていうと、結論、本人が本当に困んないと治んないよねって話です。
だから、忘れ物ばっかりしてる人って、多分学生だと思うんですけれど、先生もそこまで厳しく言わなかったり、 スルーじゃないですか。
中には、厳しい先生もいるのかもしれません。
もう世紀末の頃ですよね、殴られたりとか、げんこつとか、虐待みたいなものもあったじゃないですか。
でも、今ないですよね。
忘れ物しても、結局なんとかなっちゃうんです。
または、親御さん、なんとかしてくださいみたいな。
いやいや、授業のことだから、先生がなんとかしろよって僕は思っちゃうんですが、学校の先生も、親御さんを頼ってしまう。
でも、親もどうにもできない。
もうこれ、特性なんです。
しょうがないです。
本人は本当に困らない限りはもうしょうがないって僕は思うのも1つかなと思います。
要は、本人が直したいと思ってないのにね、治ることなんて1つもないと思います。
例えば片付けとかもそうなんですけれど、 本人が片付けたい、片付けよう、綺麗がいいとかって全く思ってないのに、親が片付けさせたいって思っても 無駄ですよね。
上手くいかないと思うんです。
だって本人がそう思ってないんだもん。
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だから、本人がそう思わない限り無駄なんです。
じゃあ それでいいのかっていうと、もし、何かしてあげたいと思うんだったら、意識を変えてあげるしかないんです。
じゃあ、どうすればいいのでしょうか。
男の子、女の子によっても変わりますけれど、女の子でよくやっていたのが、女子力をあげましょうっていうことはやっていました。
小学校高学年ぐらいになると、女性らしくみたいな、要はジェンダー的にもよくないんですが、女子力をあげようとかっていうキーワードって出てくると思うんです。
可愛くなりたいとか出てきます。
それなら、女子力をあげよう。
女子力をあげるときに、例えば、何の忘れ物かわからないんですけど、ハンカチ、ティッシュって身だしなみとしているよねとか。
誰か困った時に手を貸してあげる。
だけど、何か、例えば、鉛筆忘れました。
じゃあ私の使っていいよとか、消しゴム貸してあげるとか。
そういったものって、女子力アップっていう認識を与えて、女子力アップという形を足らせてことがあります。
ちょっと間違った認識ですが…。
男の子だったら、 困ってる子、猫、人に手を差し伸べる。
これが本当の男だみたいな認識を与えていました。
例えば、ワンピースであれば、ルフィは、サンジやゾロやナミ、ロビンちゃん、チョッパーって、みんな困ってる時、助けに行くじゃないですか。
やっぱり最終的に、助けてあげて、ピンチを切り開くみたいな、それが真の男だみたいなような形を取る。
ドラゴンボールで言えば、ピッコロやベジータ、最終的には、みんな仲間になります。
みんながやられそうな時、最終的に、特訓してきて、フリーザと戦うみたいな。
あれも、ピンチまで駆けつけて助けてるみたいな。
そして、ピンチを切り開いてるみたいな。
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つまり、自分がそれなりの準備しておかないと、ピンチ切り開けないよね、準備いるよねみたいな形の想像をさせていきます。
想像させるとなったら、WISC4検査で言うと、PRI(知覚推理指標)がないと想像できません。
じゃあPRIも伸ばしましょうみたいな。
そんな考え方もいいのかななんて思います。
もしくは、VCI(言語理解指標)の理解です。
これ、対社会的な一般常識なので、それを伸ばしましょうみたいなような形で考えるのも1つです。
これは、知能をベースに考えた場合にはなります。
だから、結論言うと、本人が直したい、直そうと思ってないのに、治るものはまずないです。
身も蓋もない話ですけど、治るものはないです。
本人が直したいと思っているんだったら、治せる可能性はあるけれどです。
その方法は、男の子、女の子によって、ちょっとやり方が変わります。
その時に、男の子であれば誰かを助ける、これが真の勇者だみたいな意識を根付かせて、 助けられるイコール準備している男だね。
女の子であれば、女性の嗜みってどういうことかっていうところから入れていくなんていうことを、過去やっていました。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳