皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「子供が言うことを聞きません。手が出てしまいそうです。どうしたら良いのでしょうか。」
というものです。
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そもそも言うことは聞かないものなんだっていう認識が僕はいると思います。
言うこと聞くんですかっていうところからスタートすると、僕はいいのかなと思います。
だから、おはようって言ってもおはようって返してくれないとかって、悲しいお母さんの声もよく聞きますが、 いやいや、おはようって言ってもらえることすら稀なんだっていう認識で僕はいいんじゃないかなって思ったりします。
手が出ちゃうのは避けた方がいいと思います。
やっぱり、手は出さない方がいいと思います。
だから、そこだけは気を付ける。
じゃあ、どうやって気をつけるのか。
これはもうアンガーマネジメントです。
多分無意識なのか、意識しているのか、イライラしているんだと思います。
だからアンガーマネジメントの考え方です。
いくつかあって、例えば、スケールテクニック。
怒りのサーモメーターって呼んだりもしますが、スケールテクニックとかであれば、例えば、昨日の怒りは10だった、あのときは8だった、6だったなとスケールで測ります。
そして、今日の怒りは5ぐらいかなとか。
点数化します。
10点満点です。
10点がもうこの世の全ての時間をかけて復讐してやるみたいなものが10。
0は気にしないってなった時に、いくつなのかっていうのを数値化してあげる。
そうすると、ちょっと冷静になったりします。
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または、 今日、例えば、自分主体だとイライラしちゃうので、おはようって言った。
全然答えてくれない。
じゃあ今こういう状況なのかな、眠いのかな、それともなんかイライラしてんのかな。
なんて風に思うとか。
言うこと聞かない…きっとこう考えてんのかなとか。
そんな風に考えてあげる理由探しっていうのも1つかなと思います。
あとは、タイムアウトという方法もいいです。
その場から離れちゃう。
これ、結構、やってます。
これ以上、イライラしてたら、手が出ちゃうんであれば、その場から離れる。
とある方は、少し近所をぐるっと散歩して、気を紛らわすって方もいます。
スーパーとか、まだ空いてる時間であれば、スーパーに行って、ちょっと、いろんなものを見ながら、気持ちを紛らわすという方もいます。
また、とある方は、ガレージに行って、 夜真っ暗な車の中で、じっと考える。
どうすればよかったのかななんていう風に考える。
そんな方もいます。
どれを取ってもいいと思います。
あとは、twitterでつぶやいてる方もいました。
もうイライラした。
これにイライラしたとか、ムカついたみたいなことをtwitterにつぶやいていたそうです。
私もそうですなんていう方が出てくると、私だけじゃないんだっていう風になりますしね。
個人名とか、誰かを攻撃っていうのはあれですけれど、そうじゃないのであれば、僕はありだと思います。
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あとは、 メンタルクリアボタンっていうやり方があって、手のひらにボタンがあるのをイメージしています。
そのボタンを押すと怒りが和らぐという、そういったマインドコントロールの方法があるんです。
そういうと、なんか怪しいものだと思っちゃう人がいますが、 例えば、手のひらに、青いボタンがあります。
青いボタンを押すと怒りが和らぎます。
それを、ボタンをイメージして、ボタンを押すみたいなような形です。
できれば青、赤、黄色って3つ用意して、3つとも全部押したら怒りが消え去りますみたいなような形を取ったりする人もいます。
メンタルクリアボタンです。
あとは、フライオンザ・ウォールというやり方があります。
これは、自分がハエになって、壁に留まってます。
お子さんとその自分とのやり取りを、壁のハエが全部を俯瞰して見ている。
それってどういう状況かっていうのをイメージさせていくっていうやり方があります。
客観的に見ることによって、これは私もちょっと改善の余地あるかなとか、息子さんのことを客観的に見ると、多分こういう状況だったからこうなんだろうななんていうことを想像できるような余白を残しておいて、想像していくっていうやり方もあります。
まだ、他にもあるんですけれど、こんなやり方があるんです。
こういったやり方って、アンガーマネージメントというか、発達障害ラボの研修だと、怒りのコントロール法なんていう研修で詳しくやっています。
なので、いくつかテクニックがあるんです。
だから、手を出すのは、やっぱり良くないかなって思います。
最終的に恨みが残るからやめましょう。
殴った方も、やっぱり全然、なんとも思わない人もいるとは思うけれど、後悔って残ったりするので、手は出さない。
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じゃあ全然、何も言わなければ全然改善しません。
どうしましょう。
じゃなくて、 何を言うかではなく、誰が言うかです。
誰が言えばその子が変わるのかっていうのを裏で画策する。
このままでいいと思います。
何を言うかではなくて、誰が言うか。
お母さんが10回言って、その子は変わらなくても、例えばその子が、尊敬している先輩とか先生とか、この人の言うことだったら聞くよなんて言う人から、一言言うだけで、コロッと変わっちゃったりするケースってあるんです。
それは誰なのか。
そして、誰に何を言ってもらうのかっていうのを、画策する方が、僕はいいかなと思います。何を言うかではなくて、誰が言うか っていうようなことも考えていっていければ、改善できるのではないのかなと思います
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳