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379【人間関係】#253 友だちとトラブルが絶えない子どもがいます

皆さん、こんにちは。

 

発達障害ラボ室長の車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

「友達とトラブルが絶えない児童がいます。本人も保護者も相手のせいと捉えていて、困り感もありません。授業でSSTなどをすると模範的な回答をしますが、実際の行動と結びつかないことが多いです。 どのように関わっていったら良いのでしょうか。」

 

というものです。       

 

 

 

 

ここにも、書いてありまが、そもそも本人が困っていない限り、行動改善っていう意識はやっぱり難しいです。

困った上でのなんです。

また、本人が困ってないとか、自分は正しいと思ってとか、そういう状況でもです。

行動改善って、難しいんです。

だから、SSTも真剣に取り組まない。

もしくは、理論と実践って違うよねっていうところにも関係してきます。

 

例えば、僕とかのあるあるですけれど、 夜中のラーメン食べちゃダメだよと。

しかも、脂っこいラーメン食べたら、胃がもたれて、次の日苦しいよって、わかっちゃいるけれど、夜中、ラーメン食べちゃう…ダメですね。

ダイエットしてるのに、コーラ1杯飲んだりとか、お菓子食べちゃったりとか、そんなのあるんです。

だから、わかっちゃいるけれど、やっちゃう。

それはもう、意識としてやっちゃうケースと、あとは、わかってるというか、無意識下での行動のケース。

もう、パターン化してる行動をとっちゃうっていうこともあるよねっていう話なんです。

なので、意識下に持っていく。

 

そういったことするのであれば、困り感が必要にはなる。

無意識下で持っていくんであれば、もう無意識の中に落とし込むようなところまで持っていかなくちゃいけないというところなんです。

無意識下に持っていくって、やっぱり、結構難しいんです。

じゃあ、どうするのかという話です。

その中の1つの手段としては、 メリット理論で捉えていくっていうとこです。

要は、誰しも損はしたくないんです。

 

 

 

 

例えば、このご質問いただいた人も、人のせいにしちゃうとか、自分は悪くないとかっていう風に捉えている。

もし、そういう傾向があるのであれば、それはそれで、正しって言ったらあれなんですが…。相手のせいで捉えるっていうことは、自分を守る意味では当然です。

認識の違いっていうところにもなってきます。

要は、第三者的な認識と、当事者としての認識ってのは違うっていうのは、まあ至極当然かなと思います。

じゃあどうするのかっていうと、その背景には、損をしたくないとか、自分が譲りたくないとか、特に損をしたくないっていう考えが、気持ちが裏に隠れていたりするんです。

だから、メリット理論を当て込んで、どういうふうに行動するとメリットが得られるのか。

 

お友達関係築くといいよとか抽象的なことではなく、この人にこういう言葉を使っていると、こういうメリットが現れるよみたいな、そういったお話の持っていき方っていうのを多くの親御さんとしています。

僕も含めてです。

暗示にかかりやすい子供も結構います。

なので、暗示で攻めるっていう手もあります。

例えば 僕、中学校とか、小学校もそうなんですが、おばあちゃんとかに預けられている時期がありました。

特に中学なんて、学校行ってないですから、家に行ってもしょうがないっていうので、

おばあちゃんちに、ずっと行かされてたりとか、お母さんの弟のお寺にずっと行かされてたりしました。

 

その時に、おばあちゃんには、こう言われました。

当然、小学生とかだったら、靴なんて、脱ぎ散らかしちゃうみたいな、人の靴とか関係なく、蹴っ飛ばして、脱ぎ散らかしてみたいなことしていましした。

おばあちゃんは、「重徳、最近いいことあったかい。」って言われて、「いや、いいことなんてないよ、つまんねえ毎日だよ。」みたいな感じで多分答えたんだと思うんですけれど、要はラッキーの方です。

「運っていうのは、足が生えている。

そして、 足が生えて外からやってくるんだ。」

そこで、玄関連れていかれて、「重徳玄関見なさい。靴が脱ぎ散らかってるよね。こう散らかっていると、外から運がやってきたとしても、靴を脱いで家に上がれないんだ。だから、君に良いことが起こらないんだ。」って言われました。

「だから、靴を整理しておいてごらん、きっといいことがあるから。なぜなら運が靴を脱いで上がれるようになるからだ。」って言われたんです。

なんか子供ながらにすごく合点がいったんですね。

なるほど、すごいと思ったんですよ。

 

 

 

 

だから、その時の言葉は僕、今でも覚えています。

もう何十年も経ってますけれど、おばあちゃんも亡くなってますがしっかり覚えています。 だから、納得感がいけば、子供は覚えてるし、合点があって初めて行動するもんだと僕は思ってるんですね。

だから、いろんな側面、またはその子の行動を変えたいのであれば、どういうメリットを打ち出せばその子は変わるのかっていうのを考えていって、そのメリット理論に基づいた

話を進めていくっていうのが1つの方法としてあるかなって思うんです。

だから、SSTでやるっていうのも大事です。

 

ただ、確かに、多分この方IQ高いのかなと思うんですが、SSTでどういう風にすればいいのか。

SSTとリアルは違うっていうところは当然、誰しもあります。

練習と、本番は違うという。

そういったところまで、ひっくるめて意識がに持っていけるように、メリット理論で誰しも損はしたくないので、そのメリットをどこまで、打ち出すことができますかっていうような形で話を進めていってはいかがでしょうかというお話でした。

 

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達障害ラボ

室長 車重徳

 

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