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386【WISC4】#260 WISC-Ⅳ検査結果 初級研修ってどんな内容?

皆さん、こんにちは。

 

発達障害ラボ室長の車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

研修ありがとうございました。WISC4検査時間は90分という風に伺いました。 ただ、行列推理で、長行してしまい、検査が長時間に及んでしまった場合、どのように対応すればよいのでしょうか。

 

というものです。       

 

 

 

 

先日、WISC検査の初級研修をやりました。

まだ、初級受けてないっていう方も、ぜひぜひ、お申し込みいただければと思います。

WISCは、トータルの検査時間が、90となっています。

これは、本来、初級研修とかより、取り方研修で、お話してる内容なんです。

その90分の中に、インテイク面接があって、そして、まず、基本検査10個やって、時間が余っていて、さらに、その後、 集中力とか、体力に余裕がある場合、ありそうな場合は補助検査も取りましょうと言った感じなんです。

ただ、なるべく補助検査は取った方が良いと僕は思ってます。

 

90分ってなんでそうな時間制限があるのかって話です。

確かに、積木模様とか、行列推理、絵の概念とか、ずっと考えてたら検査は伸びるよということです。

ただ、これを知らないと思います。

1個ずつの検査は、例えば、行列推理の1番最初の問題とか、2番目の問題とか、全部そうなんですけれど、11つの細かい質問、これってMAX考える時間30ですよって話です。

多分これ知らないんじゃないかなと思ってます。

 

30秒です。

30秒以上かかるんであれば、もうその検査は0点で次に行くんです。

多分これ知らないんだと思います。

だから最近僕は実はもっと早くて、考えればわかる問題、絵の概念とか、行列推理とか。今日は、多分WISC4検査をわかってる人いないと、中身分かってる人がないときついと思います。

 

 

 

 

絵の概念とか、行列推理は、字とか、絵を見る問題なんです。

絵を見て答えるっていうのを探す問題なんですけれど、 考えればわかる問題、要は、流動性推理の問題は考える必要があるんです。

それは30秒待ちます。

それでも基準がデフォルトで30秒なので、30秒待ちます。

ただ、例えば類似とか単語とか理解とかは、考えればいい問題じゃないんです。

知ってるか知らないかなんです。

 

だから、考えればじゃない問題。

例えば数唱とか語音整列とかは聞けてたかどうか、聞いてたかどうかなんです。

要は記憶できてるかどうかなんです。

だから、これも考えれば答えられる問題じゃないんです。

 

例えば数唱って、数字を何桁か言われて、その通り数字を返す、答えるっていう問題ですけれど、例えば、じゃあ数字5桁出ました。

その時に、その5桁をぱっと答えられるのかっていうと、考える問題じゃないです。

さっき3が来たから次は4が来るなとか、そんな問題じゃないじゃないですか。

例えば81523とかって来た場合、それを聞き受けたかどうか、記憶できたかどうかなんで、考えるんじゃないんです。

だから、その場合は、僕はです。

あくまで僕はデフォルト30秒です。

30秒ぐらい考える時間を設けたりしてます。

でも、それで、じゃあ新しい検査結果出ないかっていうと、出てます。

僕はそうしてます。

 

 

 

 

そして、補助検査はちゃんと、時間が余れば取っているっていう形にはなってます。

じゃあ、ご質問にあるWISC、例えば行列推理とか、めちゃめちゃ時間かかっちゃった。もう、終わっちゃったものはしょうがないです。

どう考えるのかっていうと、積木模様の時間制限なしという考え方と一緒です。

要は、その検査、2つのやり方があって、どこでまず伸びたかなんですけれど、行列推理は、8番目の検査なんです。

 

4番目の検査の絵の概念で、だいぶ伸びて、行列でもっといっちゃったのかとかですけれど、まず検査だけで考えると、その検査の結果っていうのは、信頼できないと僕は思います。

もし、補助検査とっていれば、行列推理と絵の概念、両方だったら無理なんですけれど、1個だったら、絵の完成で、絵の完成は時間制限ありますから、絵の完成を当てはめて考えるという形です。

あと、裏技なんですが、絵の概念と行列推理、両方とも時間制限なしというか、もうフルコミットしちゃって、もうすごく時間かかっちゃったんであれば、その平均点と、絵の完成を取ってないかな。

 

他の、具体的な数字、わかんないので、他の検査の数字のバラつきから、推測するっていうのができます。

これ、数字があった上で、具体的に計算してみないと、わかんないんです。

計算してみないと、わかんないんですけれど、そんなやり方も実はあります。

とり方研修とか、受講されてる方は、こういうテクニックも教えたりはできます。

なので、積み木模様の時間制限なしみたいな考え方で、ちゃんとした検査結果じゃないと、 流動性推理はじっくり考えるっていうのは、確かに流動性推理が一部ありますけれど、日常生活でそんな何時間もじっくり考えてっていうのはできないので、どうなのかなっていうところはあると思います。

 

 

 

 

あとは、検査全体が長時間に及んでしまった場合も、最後の検査って疲れちゃって集中力切れてると思うんです。

そしたら、どこで1時間半過ぎたのか。

例えば、もう行列推理の最中で1時間半超えちゃってるんであればです。

1時間半超えた後の検査は、もう参考という形をとるしかないです。

もう疲れちゃってるから、そもそも3時間ぶっ通しとか2時間ぶっ通しってできますかってことです。

僕なんてADHDなので、長時間座ってることもダメなんです。

だから、長い映画ダメです。

 

タイタニックとか、昔大ヒットした映画あったと思うんですけど、長いじゃないですか。 寝ました。

そうすると、なんでいいところで寝るんだみたいな感じで、こんな感動するのにって言われます。

いやいや、もう長すぎる。

長い長いって思っちゃう俺ダメです。

だからもう集中できないです。

 

もうアニメと一緒で、30分で簡潔にしてよみたいな、そんな感じです。

それがいいっていう感じです。

なので、長いと集中力が続かなかったりもするので、それで、検査あてになんないんじゃないかなっていうのがあると思っていただければと思います。

 

その場合の、対応方法は、 絵の完成とってれば、絵の完成を当てはめる。

とってないのであれば、時間制限なしでやってしまったものの平均値と、そうじゃないものの平均値を割り出した上で推察する。

そして、流動性推理は、そもそもです。

時間制限なしでやってしまったので、あまり参考にはできないという、参考値という値、扱い方をするという形です。

だからといって、FSIQ出せないかっていうと、しょうがないです。

それで出すしかないので、参考値という形で出すというところです。

これが、対応の仕方だと思っていただければと思います。

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達障害ラボ

室長 車重徳

 

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