皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「私の息子は現在2歳4か月です。 以前、一歳半検診で言葉の遅れを指摘されました。幼稚園に今年度から週1回1時間半通っているのですが、席に座れず、少し心配しています。主訴としては、言葉の発達の遅れ、待てないということが挙げられています。この理由から、審判形式発達検査を受けようと思います。その他、受けた方が良い検査はありますか。」
というものです。
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結論をまず言っちゃうと、審判形式受けてもいいんですが、ちょっとどこの期間かわからないんですが、WPPSIやっているんであれば、WPPSIで僕はいいと思ってます。
待てる待てないっていうのは知能じゃないんです。
なので、ここはどの検査でも、 あえて言うんだったらバインランドツーになるんです。だから、言葉の発達の遅れをピンポイントで見ることができるんであれば、やっぱりWPPSIになります。
WPPSIも基本的にはVCI、PRIとかそういったことは行えます。
なので、VCIをしっかり見ていくということであれば、僕はWPPSIかなという形です。
WISCは皆さんご存知だと思います。
WISC4、WISC5も一緒ですが、 適用年齢が5歳から16歳11か月がWISCになります。そして、ちょっとだけ重なるんですけれど、WPPSIです。
これは2歳半から7歳3か月です。
2歳6ヶ月から7歳3ヶ月なので、今2歳4か月であればWPPSI適用年齢から外れます。
なので、2ヶ月待っていいかと思います。
多分、検査のスケジュール決めても2ヶ月ぐらいあるのかなと思います。
または、僕は田中ビネー5の方が、まだいいかなと思います。
ぶっちゃけ心配です。
審判形式って診療点数も取れないような、悪い言い方すると、中途半端な検査なんです。
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診療点数取れるってことは、医学の方でこの検査は大事が重要だって認めたってことなんです。
だって、3割負担で、多くの方が済むと思うんです。
残り7割、税金で支払われてるんです。
でも、審判形式とかは、まるっと自費というか、自分のお金です。
そういった形なんです。
そんな風に考えると、審判形式は点数取れないです。
そう考えると、僕は、ウェクスラー式検査なんて言われているWISCやWPPSIがいいと思います。
大人用のWAISは16歳から90歳11か月まで取れますけれど、その方が僕はいいかなと思ってます。
なので、結論としては、どうしても、審判形式しか取れないのであれば、審判形式取るしかないかなと思います。
他に取れるんであれば、1個あるのが、デザインランド2 または、審判形式ではなくて、田中ビネー5、いけるんであれば、WPPSIっていう形かなと思います。
なので、ただ取れる機関、取れない機関はやっぱりあるので、それもしょうがないです。しょうがないかなって、僕は思ってます。
ただ、やっぱり読み取りが、甘いところ多いです。
バームテストやるとか、pfスタディやるとか、そういったところも実際あります。
機関によってはありますが、甘いなと思ってます。
しょうがないです。
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そんな文句を言ったとしても、そういうところなのかなと思うしかないんです。
なので、皆さんに、おすすめしてるのはです。
検査結果の読み取りが甘い機関もたくさんあるので、ご自身で学ぶしかないかなっていうところはあります。
大丈夫でしょうか。
あと、やっぱり検査結果もらっても読み取りしにくいんです。
外部のものでも、発達障害ラボであれば相当細かく読めます。
何ができて何が苦手なのか、発達障害ラボで、WISCと田中ビネーの違いとかって研修でやったと思いますが、検査結果の出し方もやっぱ違います。
資料や書類の作り方も違います。
そう考えると、何歳何ヶ月だけ分かったとしても、そこからじゃ手出せないんです。
何の項目が苦手なのか、どこで間違えたのかが分かんないと難しいです。
その辺、WISCとかWPPSIとかだと、検査までもらえれば1番わかるんですけれど、細かく、ピンポイントでトレーニングできます。
例えば、WISCでいうVCIで類似と単語ってあった場合、単語が低ければ、単語入れればいいよねとなります。
類似が低ければ、言語間の繋がりって読み取れないんだなとか、抽象的な言語概念苦手だよねとかってわかるので、 そのトレーニングはできるんです。
なので、細かくわかった方が僕はいいんじゃないかなと思います。
繰り返しですが、 検査するところで何ができるのかによって、変わってしまうというか、取れないものは取れないです。
そこは致し方ないのかななんて思ってしまいます。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳