皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「うちの子は、病院でADHDと診断されました。薬を処方されたのですが、その薬は飲み続けるものなのでしょうか。」
というものです。
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僕も、ADHDです。
もう、気づいてる方いらっしゃると思うんですが、多動だし、注意欠陥です。
かなりの注意欠陥です。
お財布よく落としてました。
忘れ物多いです。
僕らの時代は、忘れ物すると、もう暴力がまかり通った時代じゃないですか。
もうビンタされるとか、げんこつとか、もう教頭先生が蹴りガンガン入れたりとか…ありえないですよね。
昔ならではですね。
なので、最終的には全て持って歩くっていうことに行き着いたっていうところにはなります。
そもそも、ADHDはコンサータとかインジュニブとか、ストラティナとかそんなお薬が出ているのかなと思います。
あとは、漢方だと抑肝散でてたりすると思います。
お薬はまず飲みましょう。
ちゃんと、医師から処方されているんであれば、飲みましょう。
落ち着くと思います。
勝手にやめるっていうのは、 僕は医師の免許は持ってないですから、当たり前ですけど、心理士とかしかないので、 医師法に抵触するので、言えないですけど、医師の診断に従いましょう。
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ただ、お薬ってずっと飲むお薬じゃないんです。
抗精神病薬だったりとか、安定剤だったりするので、一生飲むお薬じゃないんです。
だから、注意がいるのは、そのお薬を飲みながらです。
飲みながら何をしますかなんです。
何をするっていうのはどういうことかっていうと、 SSTです。
だから、その子はどういう場面で動いてしまうのか、どういう場面で落ち着かないのか、
どうすればその注意欠陥の不注意が治るというか改善できるのか、そのためのトレーニングは何なのかなんです。
そのトレーニングをしましょうということです。
じゃ、トレーニングどこでするのか。
支援級であれば、支援級でどこまでやってくれるのか。
やってくれないんだったら、放課後等デイサービスとか利用できるのか。
利用できないんだったら、その他の方法って何が考えられるのかです。
だから、結局は、最終的にお薬っていうのは行動改善ではなくて、血液にアドレナリンとか神経伝達物質かな、ノルアドレナリンとかって聞いたことあると思います。
ドーパミンとか。
ああいった神経伝達物質、特に、ドーパミンとかアドレナリンとかそうなんですけれど、あれがぶわっと過剰に放出されちゃうと、じっとしてられないんです。
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例えば、皆さん、例えば宝くじで10億円当たりましたってなったら、もうじっとしてらんないじゃないですか。
もう、そわそわそわ、どうしようどうしようってなりますよね。
悪い言い方すると、身内の方、ご両親が亡くなったってなったら、何からやればいいんだろうとか、知らないけど動いてないといけないみたいな。
お葬式の準備だとか、遺産の手続きとか、秘書ってどうなってるんだろうとか。
ずっと知らないじゃないですか、
それと一緒にするのもあれなんですけれど、そんな感じで、とにかくじっとしてられないんです。
お薬は、そのドーパミンとかの抑制をするんです。
要はレセッターの中に、入り込まないようにするなんて、ちゃんとした考えもあるんですけれど、簡単に言えば抑制する。
だから、行動改善っていうより、ドーパミンとかアドレナリンが出すぎないようにするってだけなんです。
じゃあ、そうなると動かなくちゃいけないみたいな、そのムズムズ感みたいのがなくなって、じっとしてられるようになる。
そのタイミングじゃないと、ちゃんと物を考えるってことができない。
物を考えられるようなタイミングになったら、行動を是正する何かを入れるんです。
それがSSTを入れる目的です。
そうじゃないと、ずっと飲み続けるお薬じゃないのに、どうすんの?っていうところに行きつきます。
注意欠陥多動性障害、注意欠陥、注意欠如、多動症なんて言われたりしますけれど、行動改善のSSTはあります。
何かしらかの方法ありますし、テクニックもあります。
それを、いつ、どこで、誰が実践するのかっていうのも課題にはなるんですが、まずは、そんな考え方をしていただければいいのかなと思います。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳