発達障害ラボ


精神科や診療内科で出るお薬

《お願い》

お薬は、必ず医師の適切な診断の元で服用して下さい。

 

なお、心や精神に関わるお薬(抗精神病薬や抗うつ薬など)は、服用してから実際に効き始めるまで3~4週間はかかります。

 

飲み始めてすぐにお薬が効き始めるわけではないので、お薬が効かないからって勝手に服用をや止めることがないようにして下さい。

 

お薬によっては、副作用が出るものもあります。

副作用は、強いお薬ほど出る傾向があります。

 

絶えられないほどの苦しみであれば、すぐに主治医に確認をとってください。

くれぐれも自身の勝手な判断で断薬しないようにお気を付け下さい。

 

心や精神に関わるお薬(抗精神病薬や抗うつ薬など)は効き始めるのにも時間がかかるのですが、その逆に服用を止める場合も少しずつ時間をかけてお薬の量を減らす作業を行います。

 

疾患によっては、効いていたお薬を急に止めたことによって、過去に存在した不安感や焦燥感、幻覚や幻聴などが再発生する場合があります。

 

そのための医師の適切な診断の元で少しずつお薬を減らしていくのです。

 


抗精神病薬

主流は非定型抗精神病薬

副作用は錐体外路症状に注意

 

元々は統合失調症の治療薬であった抗精神病薬は、ドーパミン以外にもセロトニン、アセチルコリンなどさまざまな受容体に作用することが知られていて、副作用の種類も多くあります。

 

現在はうつ病、躁うつ病の治療薬として使われるものもあります。

 

非定型抗精神病薬が現在の主流であり、過去の主流であった定型抗精神病薬は副作用が強いため、あまり使われなくなっています。

 

主な作用であるドーパミン受容体を遮断する作用は、副作用として錐体外路症状を引き起こします。

 


抗うつ薬

効果が出る前に副作用が出ることもある

副作用の把握が重要

 

現在の主流は、新規抗うつ薬と呼ばれる選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)です。

 

抗うつ薬のセロトニン作用はうつ病に対する効果だけではなく、パニック障害など不安症の治療にも効果があります。

 

古くから使用されてきた三環系・四環系抗うつ薬は、副作用が強いために使われなくなってきています。

 


気分安定薬

致命的な中毒症状がある

定期的な血中濃度の確認が重要

 

気分安定薬は、躁うつ病の治療薬です。

 

代表的なものにリチウム、バルプロ酸ナトリウム、カルバマゼピン、ラモトリギンがあります。

 

気分安定薬は有効血中濃度と中毒濃度が近く、定期的に採血をして血中濃度が中毒濃度域に達していないかを測定する必要があります。

 


抗不安薬、睡眠薬

ベンゾジアゼピン系薬剤の作用の特徴により抗不安薬、睡眠薬を使い分ける

 

抗不安薬および睡眠薬のほとんどは、ベンゾジアゼピン系薬剤と呼ばれるものです。

 

ベンゾジアゼピン系薬剤はたくさん種類があり、特に抗不安作用が強いものが抗不安薬として、睡眠作用が強いものが睡眠薬として使われます。

 

そのため抗不安薬でも多少は睡眠作用があり、睡眠薬でも多少の抗不安薬があります。

 

ベンゾジアゼピン系薬剤には抗てんかん作用もあり、ジアゼパムが代表的です。

 


抗精神病薬


エビリファイ


リスパダール


ジプレキサ


セレネース


抗うつ薬


ジェイゾロフト


トフラニール


レスリン


ルボックス